それはつまり君が好きだから

キスマイ千賀健永くんが大好きっぽい

NEWS LIVE TOUR 2015 White in マリンメッセ福岡


2015.05.24


※ネタバレ含みます
私の遠征日記なので悪しからず。



2014年に行われたテゴマスの青春以来13ヶ月振りに訪れた福岡。ツアー発表当初福岡公演が日曜日2公演という現実に打ちひしがれた私と相方は福岡行きを諦めていた。そんな私達が福岡行きを決めたのは3月だった。Twitter上で流れてくる「福岡公演譲ります」その言葉に諦めきれなかった私達は急遽ホテルを押さえ、私は飛行機を確保した。行動はやいんだよ、もりーず。

運のいいことにチケットはお互い譲ってくれる心優しい方が現れ、無事にチケットを確保して恒例の遠征前リサイクル(計画を練る電話)をし、参戦服を決めて2人とも仕事終わりに向かった福岡だった。1つだけ言うと当初予約した往復の便が出発3日前に運休になり代替便を確保できたものの新千歳から羽田経由になったため、新千歳~福岡間が6時間掛かるという悲劇。ただの悲劇。2時間が6時間て。なんてこった。


相方と遠征をしたのはこれが3度目だった。1度目は去年のテゴマスの青春福岡公演。2度目は増田貴久主演の舞台フレンド大阪公演。そして今回が念願叶ってのNEWSでの福岡公演。2回とも現地に到着するのはいつだって相方が先で、ちょっと悔しい。私もドキドキしながら待ちたい。悔しい。今回も私が到着するまで博多駅で先にケーキを買ってくれていた。悔しい。
博多駅の改札を出て『きゃー!久しぶり!!(泣)』ってならないのが私達。にやにやしながら近付いてにやにやしながらくっついて『お待たせ』『久しぶりだね』にやにやしながら言うだけだった。しあわせ。
そのまま夜ご飯をコンビニで買ってホテルに向かう。あぁ福岡だ。相方がいる。あぁ暑い‥‥
ホテルに着いて一息ついたあとに私達がしたのは、DVD鑑賞だった。

2人で初めて入ったテゴマスのコンサートを一緒に観たいというのが兼ねてからの願いだった私達にタイミング良く発売された最高のプレゼント。所謂テゴマスの青春鑑賞会~もりーずを探せ~(結論から言うと映ってませんでした←)

ただテゴマスの青春でオープニングから放たれた言葉でもある、

何年経っても色褪せないような大事な大事な1日にしよう
もう二度と同じ日は来ないから
このワードが私達には今でも色濃く残っていて、あの時と同じように公演が始まることに戸惑い歌詞ひとつひとつを噛み締めて2人揃って明太子と豚肉のパスタを食べながら泣き、福岡公演でテゴマスを一切見ずに2人腕を組んで嗚咽を漏らしながら泣いたキッスではあの日同様に腕を組みながら眺めた。色褪せていない。何一つとして。あの時私は完全に増田担であり、私のジャニヲタ人生の世界の中心であった彼が魅せてくれた世界は語弊なんて一つもなく“世界一”だった。

そして観終わった後に始めた恒例行事。

もりーずHappy Birthday!!!!

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26歳のいい大人女子がケーキ屋さんでプレートにもりーずって書いてもらうのってすごいよね。今年も去年同様赤い風船にお世話になりました。24歳で出会った私達が26歳をお祝いしていることが嬉しい。ここでこの話をしてしまうと何のこっちゃのブログになるので割愛するけど、私の相方は彼女以外にありえない。


そして迎えた運命の日が、2015.05.24
お揃いの服に着替えてお揃いのアクセサリーを身に付けお揃いのサンダルを履いて向かったのはマリンメッセ福岡。札幌公演でテンション上がりすぎて落下させて割ってしまったペンライトも無事に手に入れて、お譲り頂いたチケットを手に入った会場内。
待て、待て、お願い、待って。心の準備ができてない。

飛行機が動き出す直前に流れてきたのはNEWSで、それは“新生”と呼ばれるよりももっと前の楽曲。わたしがジャニヲタと増田担の扉をノックした楽曲だった。
『おかえり』でも『行ってらっしゃい』でもない。何も聞こえない。泣きたい

福岡へ向かう機内で携帯のメモ機能に打ち込んだ言葉がこれだった。薄々気付いてはいたけど、ひたすら重たいな。
機内で考えていたのは私は福岡公演でどうなるのだろうか、ということだった。また笑うのか、また泣いてしまうのか、楽しかったとただ満足するのか、札幌公演に入ったにも関わらず全く読めなかった。その不安を抱えたまま始まった福岡公演1部。始まる瞬間彼女がこちらを振り向いた。ここにいるよ。NEWSがいるよ。私はまた福岡に来てるんだとここで実感したかもしれない。

始まった瞬間に私は『また会いに来たんだ』そう思った。一歩ずつ目を伏せて歩く増田さんはやっぱりアイドル〝増田貴久〟であり、私がずっと追いかけていた人。それがすごく嬉しくて、黄色を身にまとって傍からみても増田担として入ったという事実にすら涙が出そうだった。札幌公演ではただ無の感情から始まったにも関わらず福岡公演はまさに始めから沸いていた。沸くたびに切ない気持ちが押し寄せたけど、その感情は見ない振りをする。

誰よりも大きく踊っていたMR.WHITE
後ろ姿があまりにも愛おしかった恋のABO
両手を広げて歩きながらたまにメンバーを振り向くNYARO
Aメロ前に『フルスイングで~♪』って歌っちゃって小山さんに『え?』って見られて思わず増田さんまで『え?』って顔して小山さんを見ていたフルスイング
こんな風に書き出したらキリがない。

‥‥あぁ大好きだ。やめてくれ。

身をかがめて少し足を上げ、苦しそうな表情でフルスイングを歌ったかと思ったら『もう悲しいことは二度とないから』そう言うように最後はおちゃらけてフルスイングして笑う彼を見ていて、私の表情は全て増田さんに繋がっていることを実感する。増田さんの表情が歪めば私の表情も歪む。増田さんが微笑めば私も笑っている。こんな風に9年間私は彼を眺めていた。

幸せだった。私、すごく幸せ。
余談だがアプリのSimejiは〝しあわせ〟と入力すると4合わせが出てくる。すごいな

隣を見れば私と色違いのピンクの服を着た彼女が『あー可愛い』『いいよ、可愛いよ』『可愛い可愛い』と呟くように連呼していたので、どうやら福岡公演の手越祐也さんは大成功だったようだ。

公演はどんどん進んでいく。そしてとうとう〝その時〟が来た。私達が入った席はトロッコから3列目の席であり、言わずもがな彼等が通るのは間違いない席だった。ただ、彼女と入ったテゴマスの青春では完全に干されていたため『どうせ背中向けるんだろそうなんだろ』くらいにしか思っていなかった。それでも、近付いてくる。大好きで大好きでたまらなかった増田さんが近付いてくる。私が持っていた団扇はファンサ団扇でもなんでもなく、前回のNEWSのツアーから持っていた〝増田さん〟と書かれた団扇だった。それを胸の前に掲げて待つ。名前は呼ばなかった(と、思う)。記憶があまりにも曖昧だけど、隣の彼女が『まっすー!!!』大きな声で呼んでくれていた。その声に気付いたとは言わない。言わないけど、トロッコよりも低い位置にいた私達のブロックをゆっくり眺めた後、世界が時を止めた。‥‥確かに増田さんと目が合った。名前の書かれた団扇でもなく、目が合った。こんな距離で間違えてたまるものか。目が合った。←3回目 その瞬間私の世界は止まったけど、止まったのは私の世界だけでトロッコは止まらない。待てよスタッフさん。待ってくれ。遠ざかっていく。見送るでもなく、時間が止まった私を動かしたのは隣にいる彼女で、『今見てた!!絶対見てた!!』その言葉に涙が溢れてトロッコが通った位置に体を向けたまま語弊なく崩れ落ちた。声を上げて泣いた。座席に掛けてあったタオルをズルズルと取り涙を拭っても白いタオルに茶色い化粧が付くだけで涙は止まらなかった。彼女が背中を摩ってくれる。よろよろと立ち上がったら私を支えてくれた。

その時の感情は単純なものでは決してなかった。嬉しい、とか大好き、とか幸せ、とかそんな感情じゃなくて、もっとドロドロした感情に思えた。『なんで今なの?』『なんでそんな優しい目で見るの?』そして、『見下ろしてくれてありがとう(号泣)』もうただの馬鹿。

それから公演が終わるまで私は確実に増田担だった。私の青春おかえり。泣いてしまうんじゃないか、と不安だった愛言葉はやっぱり涙を堪えるのに必死だった。リフト上で歌う彼があまりにも幸せそうに場内のペンライトや団扇を眺めるから、増田さんがNEWSで良かった。そう心底思った。

そのまま終演を迎えた1部。完全に疲れきったもりーず。もういやだ。NEWSやだ。もう。もう。感想なんて出てこない。腹減った。会場隣のベイサイドで何故か焼肉屋に入りカルビ丼をがっつく。2公演やめよ?疲れた‥‥
マリンメッセの会場までは観光?しながら走れる電車に乗った。そこで案内のお兄さんが言う。『1番遠くから来たよって人~』‥‥なにこれ私だろ。← 挙手する。『お!どこから来たんですか?』その質問に北海道と答えると車内がざわついた。隣で手を上げていた東京住みのお姉さんすまない。北海道の釧路とか言われたら負けてたけどね!!!

こういう時間ほどあっという間で気付いた時には2公演目の座席に座っていた。彼女とため息を吐く。終ってしまう。私のWHITEの参戦はこれが最後だ。彼女と見るNEWSもこれが最後だ。目を合わせてはふふ、とお互いに笑って理由もなく腕を組む。終わらないで、そう願った。
それでも会場内からはNEWSコールが始まり、分散されていた白いライトがまとまるかのように会場内を埋め尽くしていく。この光景を映像に納めたいと思ったし、NEWSは知っているのだろうか。とてもとても、綺麗なんだよ。

2公演目はなんだか1公演目より見ているのが辛かった。全ての曲全ての歌詞が心臓に入っていく。心臓が鷲掴みにされているのか、私の心臓が染まっているのか。
1公演目、バタフライをしっとりと聴いていたら私達とは逆サイドの客席のペンライトが異様なほどに激しく振られていた。何事だと思って視線を向ければリフトに乗った増田さんが頭を振りながらブンブンと思いきり腕を振っている。‥‥何してんだ、こら。そして2公演目、私達はその増田さん側にいた。始めペンライトの指示を出したのはリーダー小山慶一郎だった。センステの上に手越さんといた小山さんは優しく場内を見下ろし、優しくペンライトを誘導した。あぁリーダー(泣)そんな風に思わずホロリとしそうになるのをぐっと堪えていると、無表情で客席を眺める増田さんに目を奪われた。よしかかりながら歌う増田さんの足がリズムを刻む。始めは小さく、徐々に腕も小さく振り出した。どんどん大きくなるその動きはやがてこれからモッシュでも始まるのかと錯覚するほど頭を下に向けたままブンブンと腕を振り始めた。なんだよ最高かよ‥‥!!!!!それに伴って増田さんサイドのペンライトが激しく振られるのが異様な光景だった。振られるペンライトを見つめて満足したのか、徐々にその動きは小さくなりまるで今の一連の流れなんてなかったかのように、そして興味を無くしたようにリフトを降りるとすぐに背中を向けられた。わかります?この愛しさ!!!!!!
この公演も増田さんは絶好調だった。MCで『罰ゲームぐふふ』と言っていたようにJr.の衣装を脱がしたところやり返され脱がされるという暴動が起こり一瞬『は?』という顔をした増田さんは逆に技をかけ返すという絶対的アイドル感(なにそれ)を出した1公演目に対して、2公演目は果敢にもJr.くんは絶対的アイドルにはじめから技をかけに行った。‥‥いけ!いけ!Jr.くん!!!!しかし増田さんは強かった。再び『は?』ときょとんとしたかと思えばやり返す。しかしJr.くんもしぶとい。なかなか倒れない。わちゃわちゃ揉み合った2人の最後は後ろから来た愛すべき我等のリーダーの『なにしてんだーーー!!!!!』その叫びだった。

時間は過ぎる。長いなと思ったMCも気付けば終わり、イヤモニに触れながら悔しそうな表情をしたさくらガールも終わった。そして流れた愛言葉。札幌公演では全くモニターを見ていなかったため気付かなかったが、愛言葉のモニターではあの日たった1日だけ配信されたあの動画のように〝てずてってとって〟が〝  ず  っ  と    〟になるという演出が施されていた。そのモニターを見た瞬間1部では涙が溢れた。素敵すぎたから。その言葉を考えた増田さんが優しすぎたから。
2部ではもはやモニターを見ることすら叶わなかった。何故なら始まった瞬間から涙が止まらなくて、隣に立つ彼女も泣いていて2人いつの間にか腕を組み、タオルに顔を埋めて泣いていた。…私にはもう重たくて仕方のない歌詞がのしかかる。そして、彼女とこの曲を聴くことができたこと、これが最後だということに涙が止まらなかった。これは勘違いだろうけど何故だか顔を上げた瞬間小山さんがこちらを見て微笑んでいたように思えた。そうじゃなくてもいい。夢でもいい。それでも私達は間違いなくあの曲でNEWSに包まれていた。


届けっ、愛の言葉


届いてたから。届いてるから。幸せだね。幸せだよ。

終始泣いていた私達は泣きながらNEWSコールをした。NEWSコールもこれが最後。そう思うと彼女の腕は離すことができずにずっと2人で泣いていた。あの会場には決して私達ほど泣いた人はいないと思う。泣きながら誰が〝NYARO!!〟叫ぶというんだ。
アンコールでも増田さんは絶好調でまさかの投げちゅー2連発に『大好きだよー!!』発言。やめて。立ってられないからやめて。
確かにヘアバンドは許せない。許せない、でも許す。



そうして終わった福岡公演両部。
2公演目に私があんなにも泣いてしまったのには理由があり、何度も公演中にふと頭を過ぎったことがあるからだ。きっとこれからもさくらガールも愛言葉も4+FANもフルスイングも歌われ続けていく。でも私はあと何度聴くことができるのだろう、ということ。幸せそうに笑うNEWSを、苦しそうに言葉を紡いで歌う増田さんを私はあと何回見ることができるのだろう。その答えは今出すにはあまりにも難題で、簡単に答えを出したところで感情に突き動かされる結果が見えているので答えを出すつもりは毛頭ない。それなのに、なんだか切なくてなんだか悲しいのはなぜなんだろう。
結局担降りしても尚、増田さんは私の心を揺らす存在だと気付いた。今まで何度も『増田さんが笑えば世界は笑う』そう言葉にしてきた。きっと増田さんが幸せならその世界も幸せに溢れていて、増田さんが笑えば世界も笑ってくれる。でも、私は泣いていると思う。



両手を広げて会場を包み込む優しい目が好きだった。
踊る時に指先にまで視線を向けて観客を見て踊るわけでなく〝魅せる〟そのダンスが好きだった。
血管が切れちゃうんじゃないか心配になるほど強く強く歌う歌声が好きだった。
何も言わなくても見透かしたように頷いてくれる優しさが好きだった。
誰よりもアイドルで、誰よりも誇りと自信を持っている増田貴久が好きだった。

そして、今も大好きだ。



最後に。



例えばカラオケで60点しか取れなくても、誰かを感動させられる歌が歌えたらいいじゃないって。僕も誰かの心を動かす歌が歌いたい。そう強く意識するようになりました。
そのときから、歌詞のひと言ひと言にしっかり気持ちを込めて歌おうって思っています。例えば「ありがとう」という歌詞なら、キーがずれてもいいから僕が今まで感じたありったけの「ありがとう」の気持ちを込めて歌おうって。(レタスクラブ オトナのNEWS)


初めて読んだ時に泣いたことを覚えている。だからこんなにも私は増田さんの歌が好きなんだって。歌詞の言葉をストレートに届けてくれるから、泣いたり笑ったりしちゃうんだって。
福岡公演に入って改めてこの言葉の意味を痛感した。まるで語られてるみたいに、歌詞と増田さんの歌声がリンクしてダイレクトに届く。音色を発しているんじゃなくて、言葉を届けている。うまく歌えるアーティストなんてたくさんいる。たくさんいるけど、こんな風に言葉を届けてくれる人はどれだけいるのだろう。


これが、私の9年間。
この人が、私が9年間追い続けた人。
これが、私が9年間好きだった理由。

そしてこれからもきっとずっと、大切な理由なんだと思う。



また、どこかで逢える
ヒカリの向こうで



また会おうね。ありがとう。幸せだった。
またね、行ってきます。