それはつまり君が好きだから

キスマイ千賀健永くんが大好きっぽい

図書館戦争 THE LAST MISSION


昔から読書が好きだった。両親共働きだった我が家は歳の離れた姉を除き兄と私は児童会館通いをしていた。昔から人見知りが激しく、初めて母親と離された保育所ではパートに向かう母親の後ろ姿を窓に張り付いて見送り、挙句にわんわん泣いていた私を心配してか母は度々児童会館の先生に私の様子を伺っていたそうだ。
母曰く当時の私に『児童会館どうだった?』と聞いても『別に』と答えられ馴染めていないのか不安になり児童会館の先生に尋ねたそうだ。『娘は何をしてますか』聞き方よ。もっと聞き方あるだろうに。そして先生は答える。『本をずっと読んでいます』と。あまり覚えていないけれど、どうやら私は児童会館の本を片っ端から読み漁っていたようで、『〇〇して遊ぼう』と声を掛けても『これ読んでから』と答えるような児童だったそうだ。

そしていつからか物語というものを好きになり、読書のおかげもあって国語や現代文、古文の学力だけは人一倍身に付いた。と同時にドラマや映画も好きで休日家にいる時は何かしらの映画を観るようになった。

そんな私が過去に一作だけ語弊なしにハマった物語がある。

そう、SPEC。グロいの嫌い、わけのわからない物語嫌いな我が家で1人でテレビに向かい見てたドラマが終わり映画が公開された。観に行かないと。謎の使命感を持って姉を引き連れ映画館に向かった。隣に座る姉はチンプンカンプンだったようで観終わった後興奮して話す私と姉の間には間違いなく温度差があり、私はそこで心に決めた。
次回は1人で観に行こう

私が初めて1人映画をした映画がSPECだった。




そして私は先日あれ以来初めて1人で映画館に向かった。
14連勤という過酷な状況下で半休の時間をフル活用してまでどうしても劇場で観たかった映画。

それが、図書館戦争 THE LAST MISSION。

前作であるLIBRARY WARSが地上波放送された時私は丁度勤務中で勤務場所に置かれたテレビから流れる映像を横目にしか観ることができなかった。まっすぐに帰宅してiPhoneを操作して見つけた今日の映像を朝方まで観た。あまりにも心が踊り、翌日二夜連続で放送された、今作と同時に撮影された撮り下ろしドラマも結局は帰宅してからネット経由で見て更に心が踊りそこからの3日間で前作の映画とドラマを合わせて6回は観た。そうして心に決めた『映画館に行こう』。休みが無くても構わない。(ちなみに映画館に行くまでの期間私は横浜とディズニーに遠征しているが、機内では図書館戦争の原作を読んでいたし現地のホテルでも前作を観終えている)だって観たいんだもの!!!!

結論から言うと、私はこの映画で首に巻いていたスヌードで押さえなければならないほど涙を流したし、世間を賑わせた恋仲よりも1人でにやにや微笑んでいたし、何より私はあの時から間違いなく恋をしている。どーん


あらゆるメディアを取り締まる法律「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた日本。
公序良俗を乱す表現を取り締まるために武力も厭わぬ検閲が正当化されていた。
そんな時代でも読書の自由を守るため、検閲に対抗すべく生まれた図書館の自衛組織「図書隊」に笠原郁が入隊する
。高校時代に自分を助けてくれた、顔も覚えていない図書隊員の“王子様"に憧れての入隊だった。
堂上篤はことあるごとに厳しく指導する鬼教官で、郁の憧れの王子様のことも「あさはかで愚かだ」とバッサリ。
激しく反発する郁だが、堂上は突き放しながらも絶妙のタイミングでフォローを入れつつ郁を育てる。


これが大筋の内容。
この物語は細かいところがとても綺麗だった。例えば笠原が堂上を担ぎ込む閉店後の書店があの書店だったり、その書店を1人立ち去る笠原とそれを見つめる堂上があの日と逆だったり。何よりエンドロールの最後の映像があまりにも優しかった。もうこれ以上は言いたくない。各自、観て。






さて、本題に入ります。
別に図書館戦争の素晴らしさを残したくてこの文章を書き始めたわけではない。じゃあ何か。


恋をした。


図書館戦争LIBRARY WARSを観た時岡田准一に無性に興味が湧いた。元々V6だと森田剛くん♡な私は岡田准一の格好良さに気付きつつもそこまでだった。ただ単純に『V6のコンサートが見てみたい』そう思った。『岡田准一とはどういう人間でどういうアイドルなんだろう』そう興味を持ったのだ。ただ如何せん私自身にそれほどの時間があるわけではなかった。掛け持ち勤務先で勤労大好き人間というわけのわからない座右の銘を付けられてしまうほど家にいる時間が圧倒的に少ない私には自担である千賀くんを眺めてかわいい(泣)botを発動させる暇すらない現状。仕方がないから寝る前の数十分を使い〝岡田准一〟と検索をかけてみた。

結論から言うね?

なんなん、このひと。

私が勝手に抱いていた岡田准一に対する硬派なイメージはガラガラと音を立てて崩れ落ちた。ただひたすら後輩を『可愛い♡』と言い恋愛の話になるとガチ照れをかまし、かと思えば師範代の免許を持つ武術で笑顔のまま技をかけていく。なんなん‥‥?(泣)
この時まで私はもしかして、もしかするとこの岡田准一という人を眺めていたくなるんじゃないかと思っていた。即ち、担当という立場に置きたくなるのではないかと。もちろん千賀くんを担降りするつもりなんてさらさらない。ないけど、最年少という共通点のみのこの真逆な2人を私の世界の中心に置く日が来るのではないかと冷や冷やしていた。だがしかし。〝岡田准一〟というワードで調べれば調べるほど心が言う。『待て、何かが違う』ブレーキがかけられた瞬間だった。
そしてブレーキにしっかりと足を乗せたまま1人で車を走らせ向かった図書館戦争LMでその疑問点は確信に変わる。『岡田准一じゃない』これが全てだ。そこにいるのは岡田准一ではなく岡田准一演じる堂上教官で、言ってしまえばその隣にいるのは榮倉奈々ではなく笠原郁。確かに岡田准一という人間には今でも興味がある。とてもとても興味があるし、いつかDVDでコンサートを観てみたいとも思う。ただ、眺めていたいのは岡田准一ではなくこの物語なんだと確信した。


そもそも私の中で〝担当〟するということは自分の時間をいかに割けるかで決まると思っている。もちろん世間ではゆるヲタという言葉も茶の間という言葉もあるけれど、あくまで私の中では如何にその人が自分の世界の中心に存在するか、なのだ。元々重めのNEWS担を長いことやっていたからか私の自担への感情は重く、千賀くんに対してももはやかわいい(泣)botでは収まりきらないほどの感情が渦巻いているが、きっと私は睡眠時間を削ってでもどれだけ仕事に追われる結果になろうが少しの時間さえあれば自担である千賀くんに会いに行く。そして彼が、彼等が魅せる世界を吸い込んで現実に戻りまたその世界を見るために日々を過ごしていく。それが私の〝担当〟するということ。
その点で言えば図書館戦争に続編があり、再び映画として公開されることがあれば2時間の時間を見つけ映画館に走る。走るが、V6のコンサートには入らない。きっと私は岡田准一という人を未だに悪い意味でなく〝アイドル〟として捉えられていないのだと思う。V6のMCを見た時に普段の俳優活動では見れない岡田准一という人を見た気がした。それがなんだかむず痒くって(確かに最年少愛おしかった)ちょっと待って‥‥と誰に言うでもなく溜息をつきながら俳優岡田准一の動画を眺めた。〝担当〟には収まらない。それでも興味がある。この気持ちはなんなんだろうと考えた結果、意外にあっさりと答えが出た。それがはじめにも言った、
恋をした
という答えである。

きっとこのまましばらく私は岡田准一という不思議な俳優活動をするアイドルに興味を持ち続ける。どんな人間なんだろうと探り出す。それってまんま恋じゃん。恋じゃん!!!!

ただ一つ断っておくと本気愛とかそういう類ではありません。



大先輩である岡田准一に恋をしながら私は来週再び名古屋に足を踏み入れる。好きで堪らない千賀くんの故郷に足を踏み入れ、名古屋でもう一度KIS-MY-WORLDにハマるんだろう。


いつかこの〝興味〟が〝恋〟が〝担当〟に変わったら。
そんな日が来たらきっと私のジャニヲタ人生はまた一つ彩られるんだろうな、なんて淡い恋心を抱きながら眠ります。そして私は来月あと数回図書館戦争の映画を観に行くんだと思います。








キスマイツアーのブログもドリボのブログも書けてないけど、唐突に書きたくなった私の恋のお話でした。

おやすみなさい。